2-6:メジャースケールの構造(2)

シェアする

前回はメジャースケールは -長2度-長2度-短2度-の音程関係からなる2つのテトラコルドの積層で成り立っている、というところまでお話しました。(譜例1段目)

下方のテトラコルドも、上方のテトラコルドも両者共に「 -長2度-長2度-短2度-」で成り立っているのですから、下方のテトラコルドを上方に持ってきてもメジャースケールは成り立ちそうですよね。今回はその実験を行います。

まずはCメジャースケールを構成する2つのテトラコルドのうち、下方のテトラコルド”C,D,E,F”を上方に移動させます。

オクターブを形成する主音の間に任意の音を並べれば音階になるのですから、上方のテトラコルドの最後の音である”F”のオクターブ下の”F”を起点として下方のテトラコルドを作ると(譜例2段目)のような音階になります。

しかし、残念ながらこのままではメジャースケールは成立しません、なぜなら下方のテトラコルドの第3音と第4音の間が長2度になっているため、 「長-長-短」の音程関係からなる2つのテトラコルドの積層というメジャースケール成立の条件が満たされていないからです。(譜例3段目)

次回までに譜例3段目の音階を、メジャースケールに変更するにはどうすれば良いか考えてみてください。

次のステップへ進む目次に戻る

シェアする