7-6 半終止

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半終止はカンマに該当し、区切りの良い箇所でVの和音が鳴り響くことで、コード進行の流れに小休止を与えて、一呼吸置く働きを有しています。Ex.1では第4小節に登場するGが半止をもたらします。

Ex.1
C   |Am    |Dm |  |Am   |Dm   |   |C     ||
ここまで読んで、次の疑問を抱いた方がいらっしゃるかもしれません。
第4-5小節目は偽終止じゃないの?
第4-5小節目に登場するG→Amは偽終止であるという理解して問題ありません。偽終止が成立するのはVIのサウンドが鳴り響いた瞬間ですので、Gで一旦半終止した後にAmに偽終止したと考えると良いでしょう。

このように解釈するのは、Gも G→Amという進行も共に区切りの良い箇所に登場し、Gが長く引き伸ばされているため半終止の感覚を聴き手に強く与えるということに起因します。Ex.2の第1小節から第2小節のG→Amは偽終止ですが、第1小節における Gのコードは、中途半端な場所に登場するため、通常半終止とみなされません。Ex.1の第7小節のGも同様です。

Ex.2
 G  |Am   |Dm  G   |C    |
何をもって「区切り」と見なすかは感覚に委ねられ、一概にいうことはできませんが「終止」の概念理解して多くの楽曲に触れることで感性を磨くと、しだいにわかってくるはずです。

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