博士論文

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書誌情報

  • 著者名:藤野純也
  • 論文題目:『1926年から1936年の日本における「機械音楽」としての初期電鳴楽器受容 : 特許文献と雑誌記事の分析に基づいて』
  • 発行年:2018(年度)
  • ダウンロード:学位論文, 審査結果の詳細

目次

  • 序論
  • 第Ⅰ部 日本の初期電鳴楽器受容の全体像 (1926-1936)
    • 第1章 日本の初期電鳴楽器受容前期 (1926-1930)
    • 第2章 日本の初期電鳴楽器受容の時代背景
    • 第3章   日本の初期電鳴楽器受容後期 (1931-1936)
    • 第4章   電鳴楽器の知識化とその断絶
    • 第5章   日本の電鳴楽器受容の礎としてのラジオ業界とラジオ工作文化
  • 第Ⅱ部 「機械音楽」としての電鳴楽器
    • 第6章  「機械音楽」の概念
    • 第7章   電鳴楽器に向けられた「機械音楽」としてのまなざし
  • 第Ⅲ部 日本の電鳴楽器開発
    • 第8章    戦前の日本楽器製造の電鳴楽器開発
    • 第9章    邦楽器の電鳴楽器化
    • 第10章  戦後日本の電子楽器産業の文化的起源
  • 結論

論文要旨

 これまでの日本の電子楽器受容研究は「モーグシンセサイザー」の登場以降に偏り、戦前の電鳴楽器受容初期の研究が軽視されてきた。その理由は、戦前の電鳴楽器をめぐる種々の出来事が、戦後への連続性を持たないものとして理解されてきたからである。

そこで本論文は、新聞や雑誌記事、特許文献等の一次資料に基づいて、戦前の電鳴楽器受容初期の全体像を論じることで、先行研究が抱えてきた戦前・戦後 間の断絶を解消し、戦後日本の電子楽器受容へと繋がる連続性を明らかにすることを試みた。

その結果、大正末期から昭和初期にかけて成立するラジオ工作文化や「簡易性」と「完全性」を理想とする「機械音楽」 まなざしの中に、戦後の日本の電子楽器受容へとつながる連続性を確認することができることがわかった。

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