はい…意味不明ですね。でもこれ、音楽をロジカルに理解する上で、とても大切なことなんです。
コードのヒエラルキーとはダイアトニックコードとノンダイアトニックコードを区別するということ。
ダイアトニック・コードというのは、その曲の音階に含まれる音だけで作られる和音のこと。例えば、音階がドレミファソラシの曲ならば、その音だけでできるコード、C(M7), Dm(7), Em(7), F(M7), G(7), Am7 , [Bm(7)-5]※がダイアトニックコードです。ダイアトニックコードはごく当たり前の響きがするので、いつ何時でも使用が可能です。
一方、音階以外の音がひとつでも含まれると、それはノンダイアトニックコードになり、異質な響がするため、使い方が難しいコードです。
いいですか?ここからが大切。実はノンダイアトニックコードが用いられる場面は、その異質な響き故に、その曲の一番の魅力になることが多いんですね。
つまり、細かな理屈はわからなくても、ただダイアトニックコードとノンダイアトニックコードを区別できるようになるだけで、それまでは単なる記号の羅列にしかみえなかったコード進行が立体的に見え、最も大切に演奏すべき箇所が手に取るようにわかるようになるんです。
※「なんでBm7-5にだけブランケット[]で囲われているんだろう?」と疑問を持った人は鋭い! Bm7-5も理屈の上ではダイアトニックコードなんですが、このコードの扱いだけはちょっと特殊なんです。実用上はCM7, Dm7, Em7, FM7, G7, Am7がドレミファソラシの音階のダイアトニックコードだと理解して差し支えはありません。Bm7-5の扱いについては、機会を改めてお話しましょう。
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