音楽理論一覧

音楽理論はなぜ「わからない」のか

※本当は「音楽理論」という言葉は使いたくないのですが、一般に通りが良いのでここではあえて使用しています。

「音楽理論」を難しいと感じている人は少なくないようだ。確かに、世の中には難解な音楽理論があることは事実であるが、アマチュアバンドの世界で「難しい」
「わからない」と嘆かれている「音楽理論」は要は「楽典」あるいは初歩的なコード理論で、難しいもなにも「覚えるだけ」の内容が殆どである。

良質な本を一冊購入し、その気になって読めば、内容そのものが、分からないなんてことはないはずである。それにもかかわらず、なぜ「わからない」「難しい」というイメージがついてしまっているのだろうか。

恐らく、理論は作曲や演奏に「使うもの」という先入観があるからなのではないだろうか。音楽理論が「わからない」というのは内容が分からないのではなく、何に使えば良いのか、何に役にたつのかがわからないということなのである。

誤解を怖れずあえて断言しよう。音楽理論を学んだからといって即何かの役に立つということはない。音楽理論は音楽をロジカルに捉える基礎となるにすぎない。したがって、音楽理論を理解する第一歩は「何かに使う」という意識をまず捨てることである。そうして、勉強したこと自体を忘れてしまったころ、あなたは自然と、自分でも気がつかないうちに音楽理論を使いこなしていることだろう。


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