ポールマッカートニーのサポートキーボーディストのウィックスが使用するシステムの一部が米国Keyboard誌の企画によるインタビューとウィックス本人による解説動画から判明したので、まとめておく。
Keyboards
YAMAHA MOTIF7, Kurzweil PC2をメインキーボードとして使用。ただし、MIDIキーボードとしての使用が主で、内臓の音源はほとんど使用していないようだ。ウィックスの背後のKorg Kronos はメインのシステムに何らかのトラブルが生じた場合のバックアップ。
Organ
Let Me Roll Itなどで聞くことのできるオルガンはソフト音源。Muse Research RECEPTOR上でGSi VB3を走らせている。
Breath Controller
YAMAHAの製品ではなく、TEC USB MIDI Breath and Bite Controller 2を使用これは「噛む」動作にも反応する。僕はYAMAHA BC-3を使っているが、両手が塞がっているとピッチベンドがかけられないので、この製品に興味がある。
MIDI Systerm
莫大なレパートリーに応じたパッチを管理しているのは、二台のMacで走っているApple Mainstage。 MIDIパッチベイとして使用していると思われる。パッチの切り替えはYAMAHAのiOSアプリ Set List Organizerを使用。また、 Genovation Keypad MIDI Patch Changerを使用して、直接テンキーでプログラムチェンジナンバーを入力してパッチを切り替えられるようにもなっている。
Pedals
ウィックスの足元には、左にサステインペダルが4本、右にヴォリュームペダルが4本、レズリーの切り替えスイッチは左右に1つづつあり、足がどのようなポジションにあっても、操作できるようにしてある。
足鍵盤はワンショットのサンプルのポンだしに使用。Live and Let Dieのピッコロは足鍵盤を使ってポンだししている。 足鍵盤の右にあるサステインペダルは、プログラムチェンジの切り替え用。
このようにウィックスのシステムは、今時めずらしいガッチガチのMIDIシステムで、みるからにアクシデントに弱そう。だからバックアップの楽器が用意されているのだと思うのだけど…
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