ストリングスやブラスサウンドに命を吹き込む音作りのツボ

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ホーンセクションやストリングスセクションをシンセサイザーで演奏したとき、キーボード臭く聞こえる最大の要因は、ロングトーンを演奏している時の音色の変化が乏しいことです。

そこで、ペダルやホイールなどのコントローラーを巧みに用いて、音色に表情を付加することが重要となるのですが、実際には、一人で様々なパートを演奏しなければいけない状態で、ペダルで細かな表情を付けることは難しいですし、両手がふさがっていてはホイールやベンダーを使うこともできません。

そこで僕がよくやるのは、エンヴェロープをエディットすることで、音色そのものに時間的変化を与えてやることです。もちろん、プリセットの音色も平坦に聞こえないように、音色の時間的変化はきちんとプログラミングされているのですが「プリセット音色」という都合上、どのような音楽にも対応する必要があるためあまり大胆な音色変化はプログラミングされていません。そこで同じ「ストリングス」の音色であっても曲によって細かく時間的変化をエディットしてやります。

同じストリングスやホーンの音色であっても、曲毎に音色の時間的変化を変え、スプリットを駆使することで、その曲の特定の部分に適した音色変化を細かくプログラミングしてやることで、あたかも生身の管楽器奏者、弦楽器奏者が演奏しているかのような表現を実現することができます。


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