シンセの音作り上達法

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シンセで面白い音を作るにはどうするか?

現実音の模倣を沢山することが一番の近道だと僕は思っています。現実音とは、「コップが割れる音」「扉を開く音」などの自然音や「オーボエの音」「トランペットの音」といった現実の楽器音のこと。

「シンセでしか出せない音を出すことがシンセの醍醐味なのに、そんなことしても意味が無い」と思うかもしれません。たしかに、現実音を再現したいならPCMにかないません。でも現実音をの再現をがんばって行うと音をモデル化することが身につくんですよ。

モデル化というのは、作りたい音はこのような成分からなっていて、それはこのような時間的変化をともなうという構造のこと。モデル化ができれば、あとはそれをどのようにシンセで表現するかを考えてあとはトライ&エラー。

現実にない音でも、作りたい音のイメージをモデル化してから作ることで、本当に「これまでに無い音」を作れるんじゃないかな。モデル化することなしに、ただ闇雲につまみを動かしたり、パッチングしても、どこかで聴いたような「シンセ音」か秩序のないノイズしか作ることができないとおもう。

  物理学や音響学の知識があれば、モデル化も理論的にできるのでしょうけど、残念ながら自分はそのような知識はない。そんなとき、とても面白い本を 大学図書館で見つけました。Pure DataというMAX/MSPのようなプログラミング・ソフトウェアに関する本なのですが、その内容がPure Dataにより現実音を模倣するというものです。沢山の実例が①サウンドの分析②モデル化③リアライゼーションというステップで紹介されていて、モジュ ラーの音作りの参考にもなります。英語ですけど、1つの内容ごとのページ数はそんなに多くないので、読むのはそんなに大変じゃないはずです。

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