バンドマンのためのセッション用楽譜作成講座(最終回)

7.アンサンブルで大切なこと

 アンサンブルにおいて最も大切なことは 縦、つまりリズムの解釈がぴたりと合うことです。初見のセッション、またはバンドの最初のリハーサルでそれをこなすのはなかなか難しい。そんな時楽譜に きっちりとリズムのガイドが書かれているととても演奏しやすく、アンサンブルもまとまりやすくなります。

8.キメのリズムを記譜しよう。

 要所要所でメンバー全員が同じリズムを合わせて演奏する場面がありますよね。そんな箇所は全員がキチンと演奏できるようにリズム譜にするのが親切です。このように記譜しておけば、その曲をしらない場合でも、どんな演奏をすれば良いのかだいたいわかります。
キメのリズムを記譜
 ブレイクもこのように書いておけば迷うことはありません。2拍目以降に書かれた斜線3本と “Dr. Fill.”という指示は「ドラムはここでフィルいれてね」って意味ですが、まあこれはドラマーは普通やることなのでわざわざ書かなくても構いません。む しろ「ドラムフィルなしのブレイク」が必要なときこそ指示をしたほうが良いかもしれませんね。
ブレイクの指示

9.「食う部分」=シンコペーションの箇所を指定しよう

これはめちゃくちゃ大事です。ベースがシンコペーションしているのに、バスドラムが頭を打っていたり、ギターがシンコペーションしてるのに、キーボードがしていないと、サウンドはそれもう悲惨なことになります。食う箇所はしっかり指示しましょう。
シンコペーション箇所の指定

 10.イレギュラーなコードチェンジ

通常コードチェンジは1小節に1回、または2回ですが、まれに4拍目にコードチェンジがあるという場合があります。コードを記す位置でなんとなくはわかるのですが、図17のように斜線を引いて拍を示すと親切です。
4拍目のコードチェンジをわかりやすくする
  全三回にわたってマスターリズム譜の書き方をご説明しました。贅沢を言えばさらに調号が記されていると、演奏者がより音楽を把握しやすくなりますが、その ためには基礎的な音楽理論の知識が必要となりますので、セッション用の楽譜としてはここまで書けば実用上の問題はないでしょう。
余談ですが、楽譜が二枚以上になるばあい、絶対にセロハンテープでとめては行けません。固くて扱いずらいだけではなく、時がたつと経年劣化でテープがパリパリになって、楽譜がバラバラになってしまいます。おすすめはニチバンの紙粘着テープです。置いているお店は少ないのですが、音大がある町の文房具店ならたいてい扱っています。

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