I Saw Her Standing Thereのツボ

シェアする

I Saw Her Standing Thereで一番重要なパートはジョンの弾くリズム・ギターでしょう(譜例1)。ドラムがなくとも、リズムギターとベースがあれば、I Saw Her Standing Thereになってしまうほど、ジョンの弾くリズム・ギターがこの曲のグルーヴを支配しています。

(譜例1)

E7のコードの部分で解説すると、ジョンのリズムギターは6絃開放を単音で刻んでから、5絃から上でコードを弾くというパターンを一貫してとっています。とりわけ、6絃の開放が4拍目の裏からアウフタクトで入っているという意識が、グルーヴの上でとても重要です。

I Saw Her Standing Thereのリズムギターのパートは、弦楽器というよりは、打楽器を演奏しているつもりで、単音で弾く低音絃をバスドラム、コードをスネアドラムのつもりで演奏すると感じがでるのではないでしょうか。

何はともあれ、冒頭のカウントの直後のアウフタクトを入れているかいないかで、そのバンドの曲に対する意識、解釈の精度が露呈してしまう恐ろしい曲でもあります。


スポンサーリンク







シェアする